『赤帽=軽貨物運送業 』による “独立開業” をお考えの皆様方へ!
■はじめに
このページは、本年にて開業15年目 を迎える私が、
自身の経験を元に、軽貨物運送業での独立開業について、個人的な意見を述べたものです。
本件は、個々人の経済状況をはじめ、様々な要因が複合的に影響するものです。
以下の記述内容につきましては、あくまでも、私一個人の意見・感想を述べた私見であります。
お考えを整理する上での参考として、お役立て頂けましたら幸いと存じます。
< 軽貨物運送業とは >
正式には、“貨物軽自動車運送事業” といいます。
軽トラック、軽ワゴンなどの “軽自動車” 等 を使用した運送業の呼称です。
ここでいう “軽”とは、軽自動車の “軽” であり、軽い荷物の意味ではありません。
混同されている方もいらっしゃるようですので、予めお伝えしておきます。
■独立開業「軽貨物運送業」の心得
- 開業してから、軌道に乗るまでの経済的な蓄え(最低3~6ヶ月分程度)が必要です。仕事をしてから入金までに、数ヶ月を要する場合もございます。
- 作業者であると同時に、経営者でもあります。単なる運送業者に留まることなく、サービス業者としての心遣いも必要となります。
- 仕事の確保と維持の為に、自らが営業(顧客開拓)をする覚悟も必要です。ターゲットへのPR活動に加え、独自のホームページ作成など、様々な工夫が必要です。
- 健康であること、基礎体力に自信があることが大切です。病気やケガで仕事を休むと、その間の収入は、原則ゼロとなります。( 労災保険の加入による補償は可能。)
■独立開業「軽貨物運送業」のメリット
- 会社勤め時代の、組織の人間関係の煩わしさから、解放されることが可能です。但し、赤帽もまた、協同組合という組織であることに変わりはありません。
- 事業主としての経営感覚が身に付き、将来への事業展開の基盤づくりが行えます。
- クルマの運転が好きな人にとっては、車内は、快適で自由なプライベート空間です。景色の良い場所を走行し、好きな音楽を聴き、大きな声で歌を歌うこともで出来ます。
- 定年が無いので、自分の体力・気力に合わせ、マイペースで、自由気ままに仕事が行えます。(※社会的責任、収益に関する責任は、全て自己の負担となります。) 言い換えるならば、体力・気力が無くなった時が、事実上の定年です。
■独立開業「軽貨物運送業」のリスク
- 安定した収入を確保するためには、時間と経験が必要とされます。これは、どのような事業にも共通して言えることですが、顧客と仕事の確保には、相応の努力が必要です。特に運送業は、同業他事業者との差別化が難しい事に加え、個人経営という、肉体的、時間的な制約と限界があり、大きな利益を生み出すことは、容易ではありません。更に赤帽は、同業他事業者の多くと異なり、スポット・チャーター輸送(臨時の貸切輸送)が主な受注形態です。明日以降の予定が、全くの白紙ということもあり得ます。そのような状況に対する覚悟と、経済的な裏付けが必要となります。
- 運転、及び荷物の積み降ろし作業は、常に危険を伴います。加齢による身体の衰えから、思うように働くことができず、事業の継続を断念せざるを得なくなるリスクも考えておく必要があります。
- 燃料(ガソリン)代をはじめ、高速使用料、車輛の検査・修理費用など、車輛の維持に関わる経費は、想像以上にかさみます。何よりも車輛の使用・経年に伴う新たな購入費用は、計画的に捻出しておく必要があります。
- 赤帽の現状に於いては、事業従事者の平均年齢が、既に65歳を超えております。そしてその多くは年金受給者です。万が一に備えての、副収入の確保も重要なファクターと考えられます。
■赤帽(フランチャイズ)への加入という選択肢について
- 国土交通省への許認可申請をはじめ、独立開業に伴う様々なサポートが受けられます。
- 事業経営の基本的ノウハウについて、指導が受けられます。
- 仕事の確保に対するサポートが得られます。(配車システム)
- 協同組合という全国組織を通じ、同じ志をもった仲間と関係を結ぶことができます。
- "赤帽"という共通ブランドによる宣伝効果が期待できます。
【赤帽が、他の軽貨物運送フランチャイズ方式と異なる点】
⇒『自由度が高い』ということが挙げられます。言い方を変えるならば、
⇒『自己責任の度合いが高い』とも言えます。
フランチャイズ形式の軽貨物運送事業組織の多くは、
本部主体の営業活動(顧客開拓)ですが、
赤帽の場合には、個人事業者(主)自身での営業活動が可能となっております。
「成功するか しないかは、・・・あなた次第です!」
■おわりに
特別な手掛かりが無く、未経験から独立開業をお考えの方には、選択肢の一つとして、赤帽への加入をお薦めすることができます。
但し、初期投資費用として「組合加盟手数料」、及び「車輛購入費用」が必要となります。
その他、必須である毎月々の「組合費」及び、
組合組織を通じて仕事の紹介を受けた場合には、「配車手数料」を支払います。
また、仕事の確保・維持においては、サポートを得ることは出来ますが、
当然ながら、収入が100%保証されるものではございません。
あくまでも、自身が経営者(個人事業主)として事業を構築して行くことが重要となります。
<私個人の意見として>
約300万円程度の初期投資費用(開業初期の生活費用を含む)と、経営者としての野心と覚悟、及び、体力・気力を併せ持つ人物には、赤帽の軽貨物運送業による独立開業をお薦め致します。
2024年も半ばを越え、ようやく明るい兆し見えてきた感もございますが、物価高騰などの要因もあり、本格的な景気回復には至っていないという印象でございます。
赤帽組合への加盟をご検討されている皆様方への、私個人としての見解と致しましては、
資産、年金受給、副業など、諸事情を熟慮の上での加盟をおすすめ致します。
ご自身の心意気、事業の差別化と優位性を確保出来た者のみが、生き残れる状況です。
私見ではございますが、チャンスは無限大と考えます。
参考までに下記サイトのURLをご案内申し上げます。
皆様のご健康と、ご成功を心よりお祈り申し上げます。
全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(公式サイト)
加入案内ページ
赤帽 花まるこ運送店 代表 平井 滋 令和 6 年 10月 吉日
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